インターネット広告推進協議会
会長 森 隆一
インターネット広告推進協議会(JIAA:会長/森 隆一)は、インターネット広告の広告効果を検証するために、日本で初めて、実際に行われた8つのWeb広告キャンペーンで調査を実施し、その総合的な分析を行いました。この実際の8つのWeb広告キャンペーンでの調査の実施は、(株)電通、(株)博報堂、(株)アサツー ディ・ケイ、(株)サイバー・コミュニケーションズ、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(株)の協力を得て実現に至ったものです。
調査結果としては、インターネット広告が確実に消費者に認識されていること、インターネット広告がブランディングにも確実に影響を及ぼしていること、更に、広告商品の購入やWebサイトへの訪問といった具体的な効果も持っていることが確認されました。また、インターネット独自の広告表現である、フローティング広告の効果の高さも実証されています。
<調査の概要>
調査は、平成14年11月〜平成15年2月までに、実際に展開された8つの広告キャンペーンでの調査実測値を総合的に分析したものです。バナー広告では、株式会社ビデオリサーチが持つインターネットユーザパネルを活用し、実際に広告が到達したユーザと到達していないユーザとのリアルな比較調査を行っています。
<主な調査結果>
- バナー広告のリーチ層の3人に1人はバナー広告を認知している
バナー広告が実際に到達したユーザの33.6%がそのバナー広告を「見た」、または「見たような気がする」、と回答しました。これは、バナー広告が確実に認知される広告である、ことを意味しています。 - バナー広告認知率は、出稿量と到達回数の増加に伴って上昇
バナー広告の到達回数が多ければ多いほど、その広告の認知率は高まり、8・9回まで認知率は上昇を続ける結果となりました。 - フローティング広告は、バナー広告の約2倍印象度が高く、インパクトが強い
インターネット独自の広告表現であるフローティング広告(不定形で自由な広告表現)は、バナー広告と比較して広告の印象度、インパクト、という意味でバナー広告の約2倍のポイントを上げています。 - バナー広告の認知によりブランド評価が高まる
バナー広告が認知されると、その広告主に対するブランド認知が約10ポイント、ブランド好意度が約15ポイント上昇するという調査結果が出ています。これは広告を見せることそのものが、広告主ブランドに対する意識に影響を与えているとも言えます。 - フローティング広告は、特にブランドの想起・認知を高める
広告表現力が高く、広告の印象度、インパクトに長けているフローティング広告ですが、広告表現としてだけでなく、ブランドの想起や認知といったブランディング効果についてもバナー広告より高いパワーがあることが実証されました。 - バナー広告の認知により、ブランドへの態度変容が生まれる
バナー広告の認知者は、非認知者に比べ、商品の購入意向、広告主サイトへの訪問意向、購入経験といった調査項目において、約2倍のスコアとなっています。これは、インターネット広告が確実にユーザの態度を変化させ、購入に結びつけているということを示しています。 - バナー広告の累積クリック数は、配信回数に応じて増加
バナー広告のクリック数は、これまで配信回数が多いほどそのクリックスルーレートが下がる、という議論が行われてきましたが、クリック数の実数値で見れば、配信回数が10回程度まで着実に増加していくことが確認されました。
今回の調査は、複数の実際の広告キャンペーンを同じ調査手法を使って分析したという意味では、日本で初めてのものです。また、実際の広告到達者(リーチ者)と非到達者を分類した調査手法も非常に科学的で論理的なものであります。調査対象キャンペーン数自体は、決して多くはありませんが、インターネット広告が確実に、消費者の目に届き、また、その意識に影響を与えている、という調査結果は、インターネット広告の効果を明確に実証したものと言えるでしょう。
インターネット広告推進協議会(JIAA)では、インターネット広告の健全な発展の為に、今後も様々な調査を実施していく予定です。
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