2025.06.11
JIAA、「デジタルオーディオ広告のフォーマットに関する推奨規定」を制定
～「デジタルオーディオ広告」を定義し、汎用性の高い推奨フォーマットを制定～
一般社団法人日本インタラクティブ広告協会（所在地：東京都中央区、理事長：綿引義昌、以下「JIAA」）は、この度、「デジタルオーディオ広告のフォーマットに関する推奨規定」（以下「本推奨規定」）を制定し、公開しました。
本推奨規定は、海外で大きく成長し、国内においてもその市場に期待・注目が集まっている「デジタルオーディオ広告」について、用語を定義し、広告フォーマットを標準化することでビジネスを円滑化し、より一層の市場拡大に寄与するため、汎用性の高い広告原稿作成の参考として定めたものです。
デジタルオーディオ広告のフォーマットに関する推奨規定
1. 定義
インターネット音声メディアにおいては様々な広告フォーマット*1 が存在するが、インターネット音声メディアで様々な挿入方式*2 にて再生される“音声ファイル形式の広告”を「デジタルオーディオ広告」と定義し、その広告フォーマットに関する推奨規定を定める。
*1 「デジタルオーディオ広告」の他にも、ホストリード（パーソナリティが広告を読み上げる）やアナウンサーリード（アナウンサーが広告を読み上げる）、既存コンテンツスポンサード、既存コンテンツタイアップ、オリジナルコンテンツ制作（ブランデッドコンテンツ）などが様々に存在し、呼称やフォーマットなど各媒体により多岐に渡る。
*2 デジタルオーディオ広告の挿入方式はDAI（ダイナミックアドインサーション：アドサーバーからの挿入）やベイクドイン（編集挿入型）などがある。
＜参考＞
2. 推奨規定
| 推奨規定 | |
| 種別 | プレロール、ミッドロール、ポストロール |
| 広告位置 | プレロール：コンテンツ本編前 ミッドロール：コンテンツ本編間 ポストロール：コンテンツ終了後 |
| 素材秒数 | 15秒、20秒、30秒、40秒、60秒 ※端数や長秒数を可とする場合がある |
| ファイル形式 | MP3 |
| サンプリング周波数 | 48kHz、16bit |
| チャンネル数 | 2ch（ステレオ） |
| ビットレート | 192kbps |
| ラウドネス値 | -15（±1.0）LKFS ※「LKFS」の他、「LUFS」の規格も使用されるが、 基準は同様であるため、いずれも可とする |
| ファイルサイズ | 1MB ※30秒基準 |
| 無音時間の設定 | 広告の規定秒数内において開始点後0.1秒以上0.5秒以下、 終了点前0.1秒以上0.5秒以下を無音とする |
- 本推奨規定は汎用性の高い推奨フォーマットとして策定したが、秒数の項にもあるように、媒体によって様々な規定がある。また、ラウドネスにはトゥルーピークの規定もあるため、素材の作成時には各媒体の入稿規定を確認することが必要である。
JIAAでは、デジタルオーディオ広告部会において、インターネット広告の新たなビジネス機会のひとつとして、デジタルオーディオ広告市場の活性化を図るため、セミナーや広告フォーマット標準化検討等の活動を行ってきました。今後も国内の現状や市場の成長性を引き続き発信することで、デジタルオーディオ広告の啓発に取り組んでまいります。
【一般社団法人日本インタラクティブ広告協会（JIAA）について】
一般社団法人日本インタラクティブ広告協会（Japan Interactive Advertising Association：略称JIAA）は、1999年5月にインターネット広告推進協議会として発足したインターネット広告の業界団体です。設立以来、デジタルコンテンツやネットワークコミュニケーションを支える経済的基盤であるインターネット広告の社会的責任を認識しながら、ビジネス活動の環境整備、改善、向上を推進しています。現在、インターネット広告の媒体社、広告会社など310社が集まり、消費者保護の観点に基づいたガイドラインの策定、より円滑なビジネス推進のための標準的ルールの整備や調査研究、業界内外への普及啓発などの活動を行い、インターネット広告の健全な発展と社会的信頼の向上に取り組んでいます。
〈本件についての問い合わせ先〉
一般社団法人日本インタラクティブ広告協会（JIAA）事務局
担当：岡崎・前地・中西
〒104-0061 東京都中央区銀座7丁目13-5 NREG銀座ビル7階
TEL. 03-6278-8051 FAX. 03-6278-8052 E-mail：sec@jiaa.org
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