2025.11.20

デジタル広告・マーケティングに関わるすべての事業者が、消費者のデータを取り扱う際に実践することが望ましい指針として、「データ取扱基本原則」を策定しました。
また、各事業者が原則を踏まえた実践状況を自社内で評価・点検し、改善や対応方針の検討を行えるよう「『データ取扱基本原則』セルフチェックシート」を作成しました。
本原則の実践を通じて社会的責任を果たし、消費者の信頼に応えることにより、安全で信頼される広告市場の成長と、豊かなデジタル社会の実現を目指すことを目的としています。

データ取扱基本原則(2025年1月策定・同年10月改訂)

本原則は、消費者の属性や行動データを取得して広告・マーケティングに利用する際に事業者が踏まえるべき規範として、「情報非対称性への配慮」、「利害の乖離への配慮」、「社会的責任」の3つの原則を柱に、事業者の判断の拠り所となる基本的な考え方を示しています。
本原則は、以下の項目で構成しています。

はじめに
1. 情報非対称性への配慮原則
1-1.データの種類と取得方法の明示
1-2.合理的な理解と納得のプロセスの設計
1-3.データ取扱いの明確性確保
1-4.データ取扱いに関する消費者の選択権の確保
1-5.必要最小限のデータ取得の徹底
2. 利害の乖離への配慮原則
2-1.消費者の行動データから推論される情報の適切な取扱い
2-2.消費者プライバシーに配慮した適切な広告配信の実践
2-3.広告表示やデータ利用における説明責任の履行
2-4.消費者からの問い合わせや懸念への真摯な対応
2-5.データの紛失・不正アクセス・漏洩等からの安全保護措置の実施
3. 社会的責任の原則
3-1.倫理的かつ責任あるデータ取扱い
3-2.取引先への啓発と実践支援
3-3.データ利用における適切な配慮
3-4.未成年者・子どもの保護
3-5.業界の健全な発展への貢献
おわりに

セルフチェックシート(2025年9月作成・同年10月改訂)

本チェックシート(Excelファイル)は、以下の各シートで構成しています。原則の各項目について、評価基準に沿って自社における取り組み状況を評価してください。評価結果は、自社内で取り組みの改善に役立ててください。

・概要・実施記録
・1.情報非対称性への配慮原則
・2.利害の乖離への配慮原則
・3.社会的責任の原則